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先日、夜になり施術所の片づけを

始めていると扉がガチャッと開き、

不安そうな顔のお母さんと

2才の女の子が入ってきた。

 

「さっきスーパーで少し目を離した後から

急にぐずり始めて、左手が痛いって

言うんです。抱っこしようとしても

左を全然動かさなくて

何が何だかよく解らなくて・・・。」

 

子供は泣くわけでもなく、

ただただ左手を動かさないだけ。

 

 

子供に人形を見せて、

「お猿さんとクマさんと

どっちが好きかな~?

お猿さんかな~、ウキウキ―!!」

とか言いながら人形を差し出すと、

右手では掴むけど、

左手は全く動かさない。

 

あ~、左肘が外れてるな~。

 

小さい子供って靭帯が緩くて、

肘の骨が簡単に外れたりする。

専門的な言葉で言うと、

肘内障(ちゅうないしょう)という状態。

 

2~4才の小児に多く、

肘を伸ばして腕を内側に捻じった状態で、

手を強く引っ張ったときになりやすい。

 

整復方法はいたって簡単なので、

子供が右手でお猿さんの人形と

遊んでいるうちに、

左肘を触って軽く動かすと・・・

 

(パコッ)

 

「はい、入ったよー。よく頑張ったね。」

 

もうこれで大丈夫。

すぐに両手を使って人形で遊び始めた。

 

お母さんも安心して、

笑顔がこぼれ始める。

 

2才だと自分でうまく症状を言えないし、

動かしたら痛いから動かさない様にして、

ずっと我慢してたんだね。

 

帰るときには、いい顏で

「ありがとー」と言ってくれて、

ハイタッチをしてくれた。

 

何だか温かい気持ちになれた。

こちらこそありがとうね。

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